【2014年度版】世界で一番治安が悪い都市TOP10

By | 2014/09/05
リオデジャネイロ


海外旅行をする際に気になるのが、その国の治安状況。平和ボケしていると言われて久しい日本ですが、世界では凶悪な事件や紛争などが年々増えてきています。

そこで、今回はアメリカのサイトから「Top 10 Most Dangerous Cities in the world(世界で一番治安の悪い都市ランキング)」の最新2014年度版を紹介します。

ランキングの選考基準は、犯罪率に加え、犯罪や暴力事件の歴史、1つの都市における犯罪の密度なども考慮して書かれたものです。

世界で一番治安が悪い都市ランキングTOP10

10. カラカス(ベネズエラ)

カラカス

ベネズエラ共和国の首都「カラカス」。人口当たりの殺人事件発生率は東京の100倍を超え、2008年は10万人当たりの殺人事件発生率が130人となり世界最悪に。ギャングによる暴力事件が多く、ギャングがらみの窃盗や誘拐、殺人、レイプなどが一般的な犯罪です。

9. シウダー・フアレス(メキシコ)

シウダー・フアレス

es.wikipedia.org

メキシコの都市「シウダー・フアレス」。近年、工業化が著しく、世界中で最も発展が早い国の1つとして知られていますが、同時に急速に治安が悪化しており「戦争地帯を除くと世界で最も危険な都市」とも恐れられています。

8. ディストリト・セントラル(ホンジュラス)

ディストリト・セントラル

worldmartinfo.blogspot.jp

ここ数年で急速に治安が悪くなっているホンジュラスの都市「ディストリト・セントラル」。理由としては、治安悪化の原因は失業者の増加や職のなさにあるとされています。街はドラッグマフィアやギャングによって抑圧され、殺人や窃盗、密輸などが一般的になりつつあります。

7. ケープタウン(南アフリカ共和国))

ケープタウン

listtoptens.com

この国の治安の悪さは貧困と社会的格差が原因。かつては南アフリカにある美しい町として多くの観光客が訪れていたが、ここ数年は犯罪とギャングの対立戦争の中心地となりつつあります。日本国の外務省からは、市の中心部(シティ・ボウルおよび北西部)ならびに市東部のケープ・フラッツ地区には注意喚起が発出されており、旅行などで訪れる際には十分に注意が必要です。

6. リオデジャネイロ(ブラジル)

リオデジャネイロ

boston.com

リオの犯罪率は高く、とくにファヴェーラなどで麻薬組織や麻薬販売人による犯罪や殺人が多く発生しています。2006年には2273人が殺され、10万人あたりの殺人率は37.7。2008年より、リオデジャネイロ州により悪化していた治安を向上させることに努め、2009年から2010年の殺人率は21%減少。しかし、近年ではさらに、これに反発した麻薬組織と警察の対立が激化しており、治安はまた悪化傾向になるという悪循環を繰り返しています。

5. アカプルコ(メキシコ)

アカプルコ

ctvnews.ca

メキシコ合衆国の太平洋岸のゲレーロ州にあるリゾート都市「アカプルコ」。メキシコ国内では2000年代に入ると麻薬がらみの犯罪や抗争が爆発的に増え、アカプルコにも余波が押し寄せています。2011年1月8日には、ショッピングセンター脇の路上で頭部を切断された15遺体が見つかる事件があり、これも麻薬がらみの犯罪と考えられています。2012年の主要都市別の殺人事件発生率では、10万人当たり143人となり世界2位を記録。

4. バグダード (イラク)

バグダード

pri.org

イラクの首都で同国最大の都市「バグダード」。大規模テロ等がバグダッドの中・北部を中心に連続的に発生しており、5月には600人以上がテロにより死亡したとの報道もあります。本年1月のテロ等による犠牲者数は992人に上り、昨年の同時期に比して約4倍に増加。そのため、イラクの一部を除く地域に危険情報が発出されています。

3. サナア(イエメン)

サナア

4thmedia.org

アラビア半島南西にあるイエメンの首都「サナア」。テロ組織「アラビア半島のアル・カーイダ」(AQAP)の活動が非常に活発であり、外国人誘拐・襲撃事件等が多発しています。2012年2月末の大統領選挙でハーディ大統領が就任して以降、国民融和、治安の安定、経済の復興に向けた取り組みが進められており、治安情勢は総じて改善の方向に。しかし、両陣営の根強い対立は依然として解消されておらず、多くの不安定要素も残っています。

2. アビジャン(コートジボワール)

アビジャン

insurancesaysno.co.za

コートジボワールの最大都市「アビジャン」。現大統領を支持する共和国軍(FRCI)と前大統領を支持する国軍(FDS)との間で激しい戦闘が始まり、内戦状態となっています。アビジャンのなかでも下層所得層が比較的多い地域や商業地域では事務所や商店の閉店後や夜間は犯罪被害に遭いやすく、夜間の路上強盗や住宅侵入強盗が発生しています。

しかし、政府が最重要課題として治安維持に取り組んだ結果、治安機関が威信をかけて強盗団の逮捕や警戒強化を実施したことにより、内戦直後と比較して殺人や強盗事件等凶悪事件の発生も減少しています。

1. サンペドロスーラ(ホンジュラス)

サンペドロスーラ

businessinsider.com

昨年に引き続き、世界で最も治安の悪い都市に選ばれたのは「サンペドロスーラ」。サンペドロスーラでの2011年の殺人事件件数は1143件。人口10万人あたり159人が殺されて亡くなっており、サンペドロスーラでの殺人事件発生率は日本の400倍です。さらに2013年にはホンジュラス全土で国内最多の2,253人が殺害され、殺人の多くはサンペドロスーラ市及び周辺地域で発生したと報告されています。

ホンジュラスは「麻薬の経由地」となっており、南米から北米に密輸されるコカインの約80%はホンジュラスを経由しています。麻薬組織の活動が活発化し、組織間抗争や麻薬取引のトラブルによる殺人事件も多発。治安の悪化に歯止めが掛からない状況にあります。

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