タイ・バンコクにあるゴースト・タワーが観光地化、49階建ての廃墟ビル「サトーン・ユニーク」

By | 2015/04/24
サトーン・ユニーク


東南アジア屈指の世界都市「バンコク」。中心部にはいくつもの高層ビルが立ち並び、日が落ちればきれいな夜景を楽しめるとして観光客にも人気の街。

しかし、その中でもひときわ高いビルだけは、夜になっても光を灯さずに暗いままの状態。それが、今回紹介する廃墟と化し、ゴースト・タワーと呼ばれるようになったビルサトーン・ユニーク・タワー(Sathorn Unique Tower)」です。

今現在、この「ゴースト・タワー」は、いろいろな意味で若者達から注目を集める観光スポットになっています。

 

アジア通貨危機の影響で、サトーン・ユニークの建設が中止に

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タイ・バンコクにあるこの49階建ての廃墟ビルは、サパーンタクシン駅のそばに建ち、本来ならばタイ随一の豪華な景観を誇る建物になる予定でした。

1990年代半ばに建設が開始されましたが、1997年のアジア通貨危機の影響で工事は中止に。ビルを完成させるために必要な資金は失われ、開発者は多くの負債を抱えることになりました。膨大な費用がかかるためか、改築や建て直しの予定もないとのこと。

以来18年間、「構造上は安全」と判断されたため、サトーン・ユニークは取り壊されることもなくこの地でゴーストタワーと呼ばれる巨大な廃墟と化しています。

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サトーン・ユニークの現在は、若者が集う人気の観光地に

サトーン・ユニークの周りは誰も侵入できないようにバリケードが作られていますが、隙間から入ることが可能。そのため、多くの若者がこのビルに入り込み、記念撮影を楽しんでいます。

少し前までは心霊スポットとして人気がありましたが、今ではタイ有数の観光地扱いになっている模様。タイ人のみならず、各国の観光客が訪れるほどの人気観光スポットになっています。

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けっして観光地として推奨しているわけではありません。入る際も怖いお兄ちゃん達にお金を払わなければいけないという噂もあるので注意が必要です。また、昨年12月にはサトーン・ユニークの43階で、首を吊って死亡しているスウェーデン男性が発見されたというニュースもあります。

遠目から眺めるだけでも十分ゴースト・タワーの雰囲気が出ているので、観光の際は、「中に入ろう!」という気を起こさないようにしてくださいね。