
アメリカ・ニューヨーク在住の男性(22)が、途中降機をすることにより航空券を安く済ませるという方法をインターネット上で紹介したところ、航空会社から7万5000ドル(約900万円)の損害賠償を請求されるというニュースが話題になっています。
訴訟を起こされたのは「航空券を安く購入する方法」などのコンテンツを提供している個人運営の航空券予約サイト“Skiplagged”。
具体的な内容は以下の通りです。
目的地である空港が途中の乗り継ぎ地になっている便を予約するというもので、たとえばニューヨークからサンフランシスコへ行くのが目的なら、ニューヨークからレイクタホー行きで途中サンフランシスコで乗り継ぐ便を予約します。
そして実際には予約したレイクタホーまでは乗らず、途中のサンフランシスコで降りるわけです。
必ずしも安くなるとは限らないものの、かなりの割合で主要都市への直行便の運賃より安い便があるそうです。
(ニューヨーク>サンフランシスコの便より、ニューヨーク>サンフランシスコ経由>レイクタホーの便の方が安いことが多い) – labaq.com
つまり途中降機する航空券を予約することにより、直行便より安く済ませるという仕組みです。
この内容の記事をインターネット上で紹介したところ、ユナイテッド航空とOrbitz(旅行代理店)が、「このサイトの方法は禁止しているやり方を促進させるものだ」として失われた収益7万5000ドル(約900万円)の賠償と、サイトの閉鎖を求めるという内容の訴訟を起こしました。
サイトの運営・管理をする男性は、決して違法な行為ではないと主張し、「サイトは営利目的ではなく、航空会社の非効率的な部分を抽出して、旅行者の手助けをしたに過ぎない」「仮にこのサイトを閉鎖したところで、すぐ他の人が紹介し始めるだろう」と述べており、現在も男性のサイトは閲覧可能な状態になっています。
海外掲示板redditでは、「企業は少しでも利益をあげられる抜け道があれば開拓するくせに、客が見つけると犯罪者扱いだ」や「高い直行便を利用してほしいから、この方法を禁止している」など、航空会社側に対する不満が多く寄せられています。
日本でも、Skiplaggedを紹介している大手サイトもあり、利用者はかなりいる模様。サイト利用者からすれば、航空券を安く入手できるため、閉鎖となるとさらに航空会社側に対する不満がさらに大きくなりそう。今後の裁判の行方が気になります。
via : fox13now.com
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