「アイスマン」と呼ばれる、パンツ1枚でクライミングに挑み、裸足で雪の上を走り、氷の中を平然と泳ぐ男

By | 2015/02/14
アイスマンとして知られるヴィム・ホフ


人間の体はどれぐらいの寒さまで耐えることができるのか?

今回紹介するオランダ人のヴィム・ホフ氏(55)は、おそらく”世界一寒さに強い人間”。その証拠にヴィム・ホフ氏は寒さへの耐久に関する記録をなんと20個も持っているギネスホルダーだ。

「アイスマン」という異名を持ち、過去には氷の敷き詰められたボックスの中に1時間52分42秒の入水、雪の上でのランニングやパンツ1枚で雪山キリマンジャロの登頂、さらには水分補給なしの砂漠でのランニングなど数々のチャレンジを成功させている。

ヴィム・ホフ氏いわく、精神のコントロールだけで自分の肉体の体温を自由に扱うことが可能と述べており、現在はエクストリームスポーツやアウトドアスポーツ、そして人生において精神のコントロールが重要だということを科学者たちと共に証明しようとしている。

アイスマンとして知られるヴィム・ホフ2

© Boogert Fotografie

彼の常人離れした記録はヨーロッパのみならず、中国、ロシア、カナダ、そして日本のテレビ局を通して放映され、世界中の注目を集めている。

今年の1月14日には、18名の弟子とともに雪山キリマンジャロ(5895メートル)を31時間25分で登頂に成功。これはグループにおいて世界最速の記録だったが、さらに驚くべき点は、弟子達は5000m超級の山に登頂した経験がなかったということと服装がショートパンツ1枚だったこと。もちろん上半身は裸だ。

下の画像がショートパンツ一枚でキリマンジャロに登頂した時の集合写真。みんな笑顔でポーズを決めている。

アイスマンとして知られるヴィム・ホフ3

© indiegogo.com

いつから寒さが平気になったのか?

ヴィム・ホフ氏がアイスマンとなったきっかけは17歳の時。公園に行った時に、冷水に入るのはどういう気持ちだろうと興味を持ち、1分間入ってみたのが始まりだそうだ。氷が張っている水に浸かっているとある時点から冷えを感じなくなり、体の底から『暖かさ』が生まれた。内面から湧き上がる力を感じ生きる道を見つけたという。

数ヶ月後には呼吸法を変え、大量の酸素を体内に吸引することが可能になり、無呼吸で5分から7分程度氷水に入れるように。

それ以降、冷水トレーニング法と独自の呼吸法と併用した『ヴィム・ホフメソッド』という健康法を生み出すことに成功。適切な指導を受ければ誰にでも体得でき、アイスマンになることも夢ではないそうだ。

ヴィム・ホフメソッドを使った健康法

ヴィム・ホフメソッドを使った健康法

© ThetaHealing

ヴィム・ホフメソッドでは、思考と呼吸で体を温めることができるとされている。脳にホルモン系をコントロールするように指示を出すことにより、精神をコントロールし、体の震えなどがなくなる。また、風邪にかかりにくく、エイズや動脈硬化、ガンとも戦える強靭な肉体を得ると彼はいう。

本当にそんなことが可能なのか?

今まで科学者たちは神経系のコントロールは不可能だと考えていたが、ヴィム・ホフメソッドを使った健康法を科学的に調べた結果、可能だということが分かった。

調査内容としては、『エンドトキシン』という内毒素を体に注入。普通ならばインフルエンザのような兆候が現れるらしいが、ヴィム・ホフ氏の身体には何も起きず実際に免疫反応も低かったという。弟子にも同様の実験がなされたが、健康体を維持したそうだ。

科学者との共同研究

© Boogert Fotografie

また、チベットの古来より伝わるツモ・ヨーガのそれに似ていることからシンガポール国立大学の研究チームが調査を開始。ツモ・ヨーガは深部体温の上昇を促す効果があると言われ、ツモ・ヨーガを体得した被験者をヒマラヤ山中で調査。極寒の環境にもかかわらず、体温は38.3度まで上昇したという結果が出ている。ヴィム・ホフメソッドとツモ・ヨーガの一番の共通点として呼吸法が挙げられる。

ここでヴィム・ホフメソッドの基盤である呼吸法を紹介する。

ヴィム・ホフメソッド – 呼吸法

1. リラックスすることを心がけ、あぐらをかき瞑想。

2. 肺を酸素で満たすようなイメージで空気を鼻から深く吸い、ゆっくりと口から吐き出す。これを15回繰り返す。

3. 次に素早く鼻から吸い込んで、口から素早く吐き出す。腹式呼吸のように吸うときはお腹を膨らめ、吐くときは引っ込める。体中が酸素で満たされるイメージを持ちながら、30回ほど繰り返し、うまくいくと愛と眠気で満たされるという。

4. 空気を大きく肺に吸い込み、苦しくなるまで息を止めたあと思いっきり吐ききる。最後にもう一度同様に吸い、15秒間止める(顎を下げ、リラックスすることがポイント)。

ヴィム・ホフメソッド – 呼吸法

© metacafe.com

以上のことを1セットとして、日に1〜2回ほど行う。また、2〜3日のうちに2回余分に加えたり、エクササイズやストレッチを取り入れることで、さらなる効果が見込めると言われている。ヴィム・ホフ氏によれば、個人差はあれ1〜2週間で寒さに慣れ、瞑想後はパジャマを着ているぐらいリラックス出来ると述べている。

この呼吸法をマスターすれば寒中水泳もいとも容易く行うことができる。もともと寒中水泳は、ストレスや疲労を抑え活力を高めるといわれており、リウマチや線維筋痛症のほか喘息などの病気にも効果があるという報告もある。

ヴィム・ホフメソッドを体得すれば下の画像のようなことが可能になるかもしれない。

寒中水泳

© Boogert Fotografie

ヴィム・ホフメソッドのより詳しい内容や公式サイト『Wim Hof, The Iceman』から見ることができる。また、オンライン講座として購入も可能だ。

via : icemanwimhof.com


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