
世界の格差が一目でわかる「ハンガーマップ」
世界の飢餓状況を、栄養不足人口の割合により国ごとに色分けした世界地図「ハンガーマップ」の2014年版が、国際連合世界食糧計画(WFP)より発表された。いまだに、8億(9人に1人)を超える人が栄養不足の状態に陥っているのが現実だ。
ハンガーマップは、栄養不足人口の割合に応じて、低い地域は緑色、高い地域に行くほど赤色に変化していき、最も高い”濃い赤色”に分類された国では全人口の35パーセント以上もの人びとが栄養不足の状態に陥っているということになる。
世界の飢餓人口の65%は7つの国(インド、中国、コンゴ民主共和国、バングラデシュ、インドネシア、パキスタン、エチオピア)に集中している。
アジアの飢餓状況
ヨーロッパ、北アフリカの飢餓状況
アフリカの飢餓状況
中南米の飢餓状況
このWFPが制作した世界地図には、以下の文章も書かれている。
「1日わずか30円で、餓えた子供一人に食料を届け、その子の人生を変えることができます。」
「世界でおよそ8億500万人、9人に1人が、毎晩、おなかをすかせたまま眠りについています。」
「飢餓のない世界は、私たちが生きている間に実現できます。今の世界には、すべての食料を届けるための知識も手段も政策もあります。」
WHO(世界保健機関)によれば、世界第1位の死亡原因は飢えと栄養不足。しかし、飢餓が生まれるのは食糧が十分につくられていないからではない。穀物は年間24億トン生産されており、これは世界中の人が生きていくのに必要な量のおよそ2倍だ。
一方で僕たちは年間5500万トンの食糧を輸入しながら、1800万トンも捨てているのも事実。食糧の廃棄率では世界一の消費大国アメリカを上回っている。
食べ物が欲しいだけ食べられることが、世界的に見て決して当たり前ではない。
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ハンガーマップのダウンロードはこちらから
ハンガーマップ2014 – WFP