普段は普通の公園。
でも、春になり気温が上昇すると半年間だけ現れる湖がオーストリアにあります。ウィーンよりアルプス方面へ180kmほどのところに位置するシュタイアーマルク州トラゴスにある湖「グリーンレイク(Green Lake)」。そこでは、春の終わりから初夏にかけて気温が上昇し、アルプスの澄んだ雪解け水によって湖が現れます。
オーストリアの面積は北海道とほぼ同じ大きさで、夏よりも冬が長いアルプス気候です。10月~3月位の真冬の時期には水深が1~2メートルほどのこの湖では、シーズンが来ると、水深は10メートル前後まで増え、ダイバー達にも人気のダイビングスポットになります。
「グリーンレイク」でスキューバダイビングをする場合、雪解け水のため水温は4〜7度と夏でも冷たく、それなりの装備が必要となります。
こちらは、まだ真冬の時期で水深がほとんどない状態の「グリーンレイク」の画像。冬は現地の人やスキーリゾートに来た観光客のハイキングコースになっています。
それが春になるとアルプスの雪が溶けて水深は一気に上昇。春の日差しを浴びながら花を咲かせている途中にそのまま水没するため、草木が地上そのままの姿を残しています。
周りを囲んでいた公園や草花がそのまま水中に残っているので、海とはひと味違うダイブを楽しめます。
オーストリア・『グリーンレイク』へのアクセス
オーストリアの首都ウィーンから車で約90分。電車を利用する場合はウィーン・マイドリング駅から、ブルック・アン・デア・ムーア駅まで鉄道で約2時間。ブルック・アン・デア・ムーア駅からトラゲスの街までは、バスで40分乗り、さらにトラゲスの街からは、徒歩30分ほどかかるので、ここからはタクシーかレンタカーを利用した方が良さそうです。
もしダイビングをする場合は、高地でさらに低水温なので気をつけることは多そうです。また、日本語での案内やツアーがないので、現地の言葉(ドイツ語)もしくは英語力が必要になります。
リアル水中散歩を楽しみたいという方はぜひ、オーストリアのグリーンレイクに足を運んでみてください。
関連記事はありませんでした