
波打つ巨大岩「ウェーブ・ロック」
西オーストラリア州には、ある不思議な岩があります。それは、まるで波が押し寄せてくるような大きな岩「ウェーブロック」。ガイドブックやパンフレットには必ず紹介される人気の観光地です。
ウェーブ・ロックは西オーストラリア州のハイデンという町にあり、毎年何千人もの観光客がこの岩を見ようとやってきます。高さは15メートル、長さ110メートルの花崗岩の崖で、まさに巨大な波が静止しているように見えることから「ウェーブ・ロック」と名付けられました。
地理学者の説によると、この岩は27億年以上前に、長年の風雨と化学的浸食の結果形成されたものだそうです。
原住民「アボリジニ」が信仰する土地
ハイデン一帯は、原住民「アボリジニ」が信仰する土地でもあり、他にもザ・ハンプス、ヒッポス・ヨーン、マルカス・ケーブなどといった奇岩があり、アボリジニの岩絵が多く残されています。
様々なアボリジニの神話があり、マルカス・ケーブは、禁断の愛の末に生まれたマルカが悪魔の子として疎まれ住んだ洞窟だと言われています。マルカは「寄り目」で生まれてきた為に、狩猟で獲物をしとめる事ができないと言われていました。
アボリジニの岩絵では、原住民が描いたとされる魚の絵や月の絵、天井の手形などのアートを見ることができます。
ウェーブロックには観光客以外にも、世界各国からBMXライダーが訪れます。ウェーブロックの表面はツルツルとしており、かなり走りにくいという噂ですが…。
西オーストラリア州「ウェーブ・ロック」へのアクセス
西オーストラリア州の州都でもあるパースから距離もあるのでオプショナルツアーで観光される方がほとんどです。
位置的には、パースから約350キロ東に位置しており、ハイデンという小さい街を目指す形になります。車で約5時間かかります。
ハイデンの街に入るとウェーブ・ロックの看板が出ているので迷う事はありません。駐車場に到着すると入園料(約7ドル)を支払い、歩いてウエーブ・ロックを目指します。
駐車場からは、徒歩5分ほどでウェーブ・ロックに着き、自然が作り出した雄大なオブジェを堪能できます。見所としては、ウエーブ・ロックの上に登り雄大な景色を堪能したり、アボリジニの岩絵などを見て回るのがおもしろいのではないでしょうか。
ただ、行った人の中にはオススメだ!という人は少なく、やはり車での長時間移動がかなり辛かった模様です。