モロッコにある青の街『シャウエン』
スペインとジブラルタル海峡で区切られた北アフリカの国『モロッコ』。ヨーロッパ、アフリカ、アラブをつなぐ交易の十字路として重要な役割を果たしてきたこの国は、地域によって様々な文化を持っています。
特に多くの旅行者が訪れるのは、ジブリ映画に出てきそうな辺り一面「青」に染められた街『シャウエン』です。
シャウエンはリフ山脈の奥深く、フェズという街からバスで約4時間ほどの位置にあります。
シャウエンの街が青く染まっている理由
『シャウエン』の街が青いのは、観光目的ではなく、1930年代にこの地に移り住んだユダヤ教徒が関係しています。宗教的に神聖な色として家を青く塗り、それが今も伝統として続いています。また、虫除け、暑さ対策といった理由もあります。
本来は、ヨーロッパ勢のアフリカ侵攻を防ぐ「城塞」のために作られた街なんですが、今ではヨーロッパ人に人気の観光地となっているおもしろい歴史があります。
壁や扉はもちろん、植木鉢なども全てが「青」。
また、モロッコは金属細工が世界的にも有名で、シャウエンでも、精巧な作品が家や街中で見ることができます。
青くなっているのは「メディナ」と呼ばれる旧市街のみで、他の地域は一部分が青くなっているぐらいです。メディナの中に入ると一気に全体が青に包まれるという素敵な街です。
モロッコ・シャウエンへのアクセス
モロッコ北部にある街『テトゥアン』からはモロッコ国営バス・CTMで約1時間、料金は20モロッコ・ディルハム(約300円)です。
フェズからは、モロッコ国営バス・CTMで約3〜4時間、片道70DH(約1000円)で行けます。ちなみに、フェズも世界遺産に登録されている場所なので、シャウエンと一緒に周遊するのがオススメです。
幻想的な青い町「シャウエン(シェフシャウエン)」。入り組んだ路地を歩くと、まるでおとぎの国に迷い込んでしまったような気分を味わえます。モロッコに旅行の際はぜひ、足を運んでください。