ウルフスパイダー!オーストラリアでクモが大量発生、辺り一面が蜘蛛の巣だらけに
By writer | 2014/09/16
3月初旬にオーストラリア東部を襲った豪雨の影響で、ニューサウスウェールズ、クイーンズランド、ビクトリアの3州で洪水が発生し、男性2人が流されて死亡したほか、住宅数百棟が浸水するなど、大規模な被害が出ています。
さらに同地域では別の問題が発生。洪水から逃げてきたと思われるクモが大量発生し、まるで雪に覆われたように一面がクモの巣で真っ白になっています。
日本語ではドクグモと表記されるウルフ・スパイダーというクモが、水を避けるためにいっせいに草の高いところからバルーニング(糸を空中に飛ばす)行為をおこない、このような現象が発生したと見られています。
ウルフスパイダーは、体長およそ6-7センチ。ペットショップでは、一匹5千円~1万円で売られている巨大クモの一種。
クィーンズランド博物館でクモ類の担当をしているオーエン・シーマン博士は、「クモたちは上昇する水から逃れるために草の葉の上部に上り、そこからクモの巣を放つ。それが風により数百メートルもの長さに広がることによってクモの巣を張り巡らせ、そして、自らそのクモの巣を通り安全な場所へと移動している。また、成虫のクモがこのような振る舞いをすることは珍しい。」と述べています。
一般的にバルーニングは、クモが幼虫の時、生まれた場所から旅立つために使われるもの。さらに、ウルフ・スパイダーは普段、集団行動をせず、単独で行動するクモです。このクモの異常な行動からも、オーストラリアを襲ったこの水害がいかに大きかったのかが分かります。
Source : nuobovsem.ru
関連記事 :
世界のミステリアスな場所ランキング10