
世界最後の秘境「ギアナ高地」にある世界最大の落差を誇る滝
「20億年前の台地」、「世界最後の秘境」と言われている場所「ギアナ高地」にある世界最大級の滝をご存知でしょうか?
ギアナ高地は南アメリカ大陸の北部コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ブラジルの6か国と地域にまたがる高地帯で、ほぼ垂直に切り立ったテーブルマウンテンが数多く点在しています。
テーブル・マウンテンのことを先住民の言葉で「テプイ」と呼ぶそうですが、中でも下の写真に写るロマイラ山とクケナン山だけはテプイと呼ばれず、現地でも特別な扱いをしているそうです。
そんなテーブルマウンテンの1つ、ベネズエラにあるカナイマ国立公園の「アウヤンテプイ」に、世界最大の落差を持つ滝「エンジェルフォール」があります。
「エンジェルフォール」の名前の由来
エンジェルフォール(天使の滝)の名前の由来は、アメリカ人探検飛行家ジミー・エンジェル氏の名にちなんで付けられました。
1933年、エンジェル氏は飛行機で金鉱層の探索中にエンジェルフォールを発見し、その存在を世界に向けて大々的に紹介した最初の人物です。なので、「天使の滝」というよりは、「エンジェル氏の滝」という意味合いの方が強いです。
「エンジェルフォール」のスペック
Angel Falls(エンジェルフォール)
英語名:Angel Falls
スペイン語名:Salto Ángel
落差:979m
水系:オリノコ川(南米大陸第3の大河)
所在地:ギアナ高地 カナイマ国立公園(ベネズエラ)
落差はなんと979m!およそ東京タワー3つ分の高さを誇っています!
あまりの落差に流れでた水は途中で水しぶきとなって消えてしまうためエンジェルフォールには滝壺がありません。ちなみに、エンジェルフォールはディズニー&ピクサーの長編アニメ映画「カールじいさんの空飛ぶ家」のモデルになったとも言われている滝です。
たしかにそっくり!カールじいさんの空飛ぶ家が最後に目指した滝はエンジェルフォールだったんですね。映画ファンならぜひ1度、足を運んでみたいですね。
「エンジェルフォール」へのアクセス
「エンジェルフォール」は、ベネズエラのボリバル州グランサバナのカナイマ国立公園内にあり、個人ではなかなか行きづらいところにあるのでツアーに参加することになります。通常は2泊3日のツアーが一般的で、航空機でしか行くことができません。現地の旅行会社の場合、食事込みで2万円前後が相場のようです。
エンジェルフォールのベストシーズンは雨季の6月~11月です。乾季の場合だと川の水が少なくなり、ボートで川をのぼることができず、ツアーが中止になることもあるらしいので気を付けてください。
最後にエンジェルフォールからのベースジャンプの動画を紹介します。やっぱり979mとなると滞空時間が長いです…。
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