アルプスにあるただの岩。実はこれ…
By writer | 2014/12/25
アルプスの斜面に転がってる岩…
なんの変哲も無いただの岩…
あれ、よく見てみると…窓がある!?
おそらく、車などで普通に通りすぎているだけでは見つからないであろうこの岩はなんと、”ひとり用の山小屋”なんです。
制作したのはスイスの設計スタジオ「Bureau A」。6週間かけて設計・施工されたこの山小屋は、ヴェルビエの野外彫刻公園内の住宅開発事業の一環で、「アルプスの山々を眺め、山とともに生き、山に隠れて暮らす」というスイスの伝統にインスパイアされて作られたものです。
山小屋の名前は「アントワーヌ(Antoine)」。外見は岩そのものですが、内部構造は極普通の山小屋で、小さなベッド、折りたたみ式のテーブル、窓、ストーブまであり、外見からは想像がつかないほど快適な居住空間が広がっています。
雪が降った日にはもう、絶対に見つけられません…
内部はいたってシンプル。
以下は、「アントワーヌ(Antoine)」の制作過程と運び出す様子。一般のキャビンと同様、鉄レバーと合金鉄セメントを打ち込み、外観は岩のかたちをつくってスプレーで塗装しています。
気になるのは宿泊ができるかどうか。今のところ、宿泊に関する情報は設計スタジオも彫刻公園も明らかにしていません。ただBureau Aには「見つけた人は自由に入って隠れることができます」という文言が…。スイス滞在の際は、目を凝らして山を見つめていれば、もしかしたら発見できるかも!?
Bureau A WebSite
via : Lost at E Minor